野良猫を捕獲!保護した猫を飼う前にやるべきこと【まずは動物病院に行く】

野良猫を捕獲!保護した猫を飼う前にやるべきこと【まずは動物病院に行く】

近所でよく見かける猫ちゃんがいる場合、飼い主がいる飼い猫なのか、野良猫なのかが気になりますよね。特に空腹や、ケガや病気をしている可能性がある猫ちゃんを見かけたら、自分としても何かしてあげたい、何ができるか迷う人も多いでしょう。中には飼い猫として自宅に迎え入れてあげたいと考える人もいるかもしれません。

野良猫を保護した場合、そのまますぐに自宅で飼い始めるのは厳禁です。ケガや病気をしている可能性や、万が一の飼い猫である可能性を踏まえて、保護した猫ちゃんを飼う前にやるべきことを紹介します。気になる猫ちゃんがいて、飼い猫じゃなければ飼いたいと悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。

とにかくすぐに動物病院に連れていく

野良猫を捕獲!保護した猫を飼う前にやるべきこと

野良猫を保護した場合、最初にやるべきことはすぐに動物病院へ連れていくことです。元気な様子でも、外見ではわからない感染症にかかっていたり、ノミやダニなどの害虫がついていたりする可能性があります。必ず動物病院へ連れて行って、猫ちゃんの健康状態をチェックしましょう。

当然ですが、動物病院での診察代は保護した人が負担することになります。初診料のみなら1,000~3,000円程度ですが、あらかじめどの程度医療費がかかるか知りたい場合には、連れて行く予定の動物病院に電話などで確認しておくと安心です。

なお、保護した猫ちゃんはそのまま飼うことはできません。野良猫ではなく飼い猫である可能性もあるのです。保護した猫ちゃんに首輪や迷子札がついていないかと、動物病院では診察時にマイクロチップが入っていないかも一緒に確認してもらいましょう。

また、飼い猫の場合は飼い主さんが探しているかもしれません。近隣の交番や保健所に迷子猫の届け出がないか、インターネット上の探し猫掲示板やSNSなどで、迷子猫の情報がないかを確認してみましょう。保護した猫ちゃんの毛や目の色、品種、性別などの特徴を入れて検索してみると、情報が探しやすいです。もしも迷子猫だったと分かったら交番や保健所、飼い主さんに連絡のうえで、迎えが来るまで預かって飼育することになります。

元気な猫ちゃんへの対処法とは

元気な猫ちゃんへの対処法とは

飼い猫ではなく野良猫で、この後自宅に家族として迎える場合には、元気な猫ちゃんでもやっておくべきことがあります。見た目に大きなケガや病気のある様子はない、衰弱していない元気な猫ちゃんでも、感染症や寄生虫が隠れている場合もあるのです。

元気そうな猫ちゃんでも、飼い猫として迎えるまえに寄生虫駆除、ウイルスチェック、ワクチン接種を動物病院で行いましょう。なお病院によって異なりますが、予防接種の費用は4,000~6,000円程度、ノミダニの駆除に2,000円程度、検査などに5,000円~10,000円程となっています。

最後に、猫ちゃんを自宅へ迎えるまえに必要なグッズをそろえておきましょう。まずは最低限のものを用意して、足りないものは買い足していけば問題ありません。

・ケージと毛布
・トイレ用品
・食器
・フード
・ミルク
・お手入れ(グルーミング)用品
・おもちゃ

弱っている猫ちゃんは治療優先

弱っている猫ちゃんは治療優先

もしも保護した猫ちゃんが衰弱している場合は、治療が第一優先です。猫ちゃんが弱っている原因には低体温や低血糖、ケガなどが考えられます。とはいえ、素人判断での処置は危険ですので、すぐに動物病院へ連れて行き、獣医師の指示に従いましょう。

もしも保護したのが夜間休日だった、この後自分自身に用事があるなどの理由ですぐに動物病院へ連れていけない場合があります。そのさいには、必要な応急処置の方法を知っておくと便利です。こちらの記事で衰弱している猫ちゃんの原因の見分け方と、応急処置の方法を紹介しています。

応急処置を行っても、その後改めて動物病院への受診は必ず行うようにしましょう。

まとめ

猫ちゃんを保護した場合にやるべきことは、動物病院へ行って診察を受けることと、飼い猫か野良猫かを確認することです。もしも野良猫で自宅に迎える場合は、ワクチン接種や寄生虫駆除など必要な処置と、猫ちゃんが安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。

自宅で飼えない場合でも、飼い猫なら飼い主さんの元へ返してあげられます。野良猫でも里親募集をしているボランティア団体などに連絡し、保護を求めることも可能です。目の前で衰弱している猫ちゃんを見つけたら、「飼えないから」とあきらめず、自分でできることを行うだけでも猫ちゃんにとって大きな助けとなるでしょう。

というわけで、今回は「保護した猫を飼う前にやるべきこと」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。

猫が飼えない人が野良猫を保護したときは、こちらの記事も合わせてご覧ください。

ご質問や励ましコメントをいただけると嬉しいです。

では、また。

株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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