猫を飼えないけど野良猫を保護してしまったら【里親を探そう】

猫を飼えないけど野良猫を保護してしまったら【里親を探そう】

衰弱している、またはケガをしている野良猫を見つけたら放っておけない人も多いですよね。ところが、自宅が賃貸、小さい子どもや猫アレルギーの家族がいるなどの理由で、たとえ保護しても迎え入れることができない場合もあるでしょう。

飼えない場合でも、野良猫を保護して助けられる方法はあります。ここでは、何かの理由で猫ちゃんが飼えなくても、野良猫を保護して助けられる方法を紹介します。野良猫を保護したあとにやるべきことも合わせて紹介していますので、猫ちゃんは飼えないけど助けたい野良猫がいる、という人はぜひ役立ててください。

野良猫が心配で保護してしまった、でも飼えない…。

自宅で猫ちゃんが飼えない環境でも、放っておけなくて野良猫を保護してしまうことがあります。「飼えない、けれども猫ちゃんを助けてあげたい」という気持ちから行動した優しい人のために、野良猫を保護したあとにやるべきことを見てみましょう。

野良猫が心配で保護してしまった、でも飼えない…。

まずは本当に野良猫か調べる

ケガをしていたり、衰弱していたりするときはもちろん、まずは猫ちゃんの健康状態をチェックするために動物病院へ連れて行くのが必須です。

健康状態の把握とともに、やらなければいけないのが、本当に野良猫かどうかを確かめること。保護した猫ちゃんが、飼い主さんのいる迷子猫である可能性もあるのです。迷子猫かどうかを確かめる方法は、以下の3つがあります。

・迷子札やマイクロチップの確認
・Twitterなどの迷子猫情報
・警察に連絡する

保護した猫ちゃんが首輪をしている場合、裏側などに飼い主の連絡先が書いてあるか、迷子札をつけている可能性があります。また、飼い猫は飼い主の情報が登録されているマイクロチップを埋め込まれることも多くなりました。マイクロチップの有無は、動物病院での診断時に一緒に確認してもらえます。

また、飼い主がインターネット上に情報を公開していることも多いです。迷子猫の掲示板サイトや、TwitterなどのSNS上で迷子猫情報をチェックしましょう。保護した猫ちゃんの毛並みや目の色、品種などの特徴で検索してみると、情報が探しやすいです。

近隣の警察署や交番に、飼い主が迷子猫の届け出をしている場合もあります。猫ちゃんは落とし物や失くし物と同じ遺失物という扱いです。保護したあと、届け出が出ていないかとともに、自分も遺失物として猫ちゃんを保護している、という届け出を出しておきましょう。警察が遺失物として、調査してくれます。

なお、警察署や交番に届け出をした後、一定期間飼い主が現れなかったら都道府県の動物愛護センターに引き渡されることになるのを、あわせて覚えておきましょう。

ペット不可住宅で一時的に保護するときの対応

保護した猫ちゃんが野良猫だった場合、かつ自宅でも飼えない場合には新しい飼い主さんを探すことになります。新しい飼い主さんが見つかるまでの間の、一時保護の対処法は以下の2つです。

・大家さん(管理会社)に相談してみる
・ペット可住宅に住んでいる知人等に相談する

家族からは同意を得ていて猫ちゃんは受け入れられる、ただし賃貸物件などでペットの飼育が禁止されている場合は、大家さんまたは管理会社に相談する方法があります。規約通り断られてしまう可能性もありますが「一時保護なら可」「大型動物でなければ可」という場合もあるのです。

ただし、保護している間は賃貸物件を汚さない、傷つけないように猫ちゃんを飼う環境を整えるようにしましょう。

もうひとつが、ペットを飼える環境に住んでいる知人などに相談する方法です。ちょうど猫を飼いたかった、という人が現れるかもしれませんし、一時保護の間だけなら預かる、と言ってくれる人もいる可能性もあります。

自宅で飼えないからとあきらめず、まずは保護をしてみましょう。

里親を探す

野良猫だった猫ちゃんを保護し、自宅で飼えない場合は新しい飼い主さんを探します。方法として、適切なのが里親を探すことです。保護した猫ちゃんと里親をつなぐ方法を解説します。

里親を探す

里親募集サイトで里親を探す

日本全国から、猫ちゃんを新しい飼い主として迎える里親を募集しているサイトがあります。里親募集サイトは、里親になりたい人が応募するだけでなく、何らかの事情で猫ちゃんを飼育できない人が、里親を探すための利用もできるのです。

「猫 里親募集」などで検索すれば、里親募集サイトが見つけられます。里親募集サイトを利用するには、登録や譲渡に関するルールなどを守らなければいけません。同時に、信頼できるサイトかどうかを見極めるのも重要です。

まずは今までの譲渡実績を確認し、登録から実際に里親へ引き渡すまでの流れやルールを把握してから利用してみましょう。

保健所や動物愛護センターには頼らない

都道府県にある動物愛護センターは、保健所や飼えなくなった飼い主から引き取られた動物たちを保護しています。飼えない猫ちゃんを保護した場合、動物愛護センターへ引き渡す選択肢もありますが、一定期間を経過すると殺処分されることになります。

場合によっては、保護した猫ちゃんを引き渡して数日後に殺処分する可能性もあるのです。なお、警察へ保護を求めた場合も同様で、一定期間が経過すると動物愛護センターへ引き取られます。

殺処分という悲しい運命から救うためにも、動物愛護センターではなく里親募集サイトを利用しましょう。

まとめ 自宅で飼えない野良猫も保護して里親さんへつなごう

自宅で猫ちゃんが飼えない場合に、野良猫を保護したときの対処法を紹介しました。たとえ自分自身で飼えなくても、一時的に保護をしたり、新しい里親へつないだりは可能です。不幸な猫ちゃんを少しでも減らすために、気になる野良猫がもしもいたら、まずは勇気を出して保護してみましょう。

 

というわけで、今回は「猫を飼えないけど野良猫を保護してしまったら」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。

こちらの記事も合わせてご覧ください。

感想や励ましコメントをいただけると嬉しいです。

では、また。

株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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