猫の日光浴の必要性と効果とは?【#うちで過ごそう】
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出自粛が強く要請されています。
SNSでは「#うちで過ごそう」と、さまざまな自宅での過ごし方がシェアされています。私がおすすめしたいのは猫ちゃんとの日光浴。
日光浴は猫ちゃんだけでなく、飼い主さんの健康のためにもいいんです。外出自粛でストレスを感じたら、猫ちゃんといっしょに日光浴をしてみませんか?
なぜ猫は日光浴が好きなのか?
日当たりのいい公園や駐車場など、野良猫がのんびり日光浴をしている姿をみかけます。とっても気持ちよさそうで、こちらまでほんわかしてしまいますね。
猫の日光浴好きはよく知られていますが、どのような理由があるのでしょうか?
もちろん「日光に当たっているとポカポカして気持ちがいいから」という理由もあると思いますが、健康管理という観点から深掘りしてみます。
健康のために人間にも日光浴が必要
人間が日光浴をすることで、心身の健康促進効果が期待できます。
●骨を丈夫にする
紫外線を浴びることで「ビタミンD」を生成することができます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促すので、骨を丈夫にします。ビタミンDを食事だけで摂取するのは難しいので、人間には適度な日光浴が必要です。
●幸せホルモンでリラックス
日光浴をすることで「セロトニン」という脳内神経伝達物質が作られます。別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させたり、頭の回転をよくするなどの働きがあります。
●体内時計をリセット
外出自粛、テレワークなどが続くと人間の体内時計は乱れやすくなります。体内時計が乱れると、ホルモンバランスや自律神経、免疫力に悪影響を与えます。朝日を浴びることで体内時計の乱れをリセットし、生活リズムを整えることができます。
猫も日光浴でビタミンDを生成している?
猫ちゃんが日光浴好きなのは「ビタミンDを生成するため」と考えられてきました。しかし、近年の研究では、猫の体ではビタミンDはあまり生成されないことが明らかになっています。
猫に日光浴は必要?
人間と同じように、猫ちゃんも日光浴をすることで「幸せホルモン」を増やしたり、「体内時計をリセット」することができます。
これだけでも猫ちゃんに日光浴は必要といえますが、ほかにも健康管理に役立つ効果があるのです。
猫が日光浴をする効果
猫ちゃんが日光浴をすることで、健康面でどのような効果が得られるのか調べてみました。
猫の日光浴と病気予防の関係
●体力温存
猫は狩りをするとき以外は、寝て過ごして体力を温存しています。さらに、日光浴で体温を上げることで、エネルギーを節約していると考えられています。
●被毛を清潔に保つ
ひなたぼっこをした猫ちゃんは、ほっかほかのふわっふわですよね。ジメジメが嫌いな猫ちゃんは、日光浴で被毛を乾燥させることで皮膚を清潔に保っているようです。
●紫外線の殺菌作用で皮膚病予防
紫外線による殺菌作用はよく知られています。猫ちゃんも日光浴をすることで、細菌やウイルス、ダニの繁殖を抑え、皮膚病を予防していると考えられています。
●真菌による感染症予防
真菌=カビも、クリプトコックス症、カンジダ症、皮膚糸状菌症(猫カビ)など感染症の原因になります。日光浴の効果は明らかになっていませんが、日光浴で心身を健康に保ち、免疫力をアップすることが病気予防に繋がります。
日光浴の紫外線は猫に有害では?
猫が強い日差しや紫外線にあたることで、「日光皮膚炎」「日光過敏症」を起こすことがあります。
毛の少ない目や口のまわり、耳の先端などの皮膚が赤くなったり、毛が抜けたりします。白い毛色の猫ちゃんに起こりやすいので注意しましょう。
夏場の直射日光は避ける、カーテン越しに日光浴をする、ガラス窓にUVカットフィルムを貼る、時間を決めて日光浴をするなどの対策ができれば安心です。
完全室内飼いの猫が日光浴する方法
猫ちゃんの日光浴というと、「ポカポカの縁側」というイメージがありますが、現代の住宅事情ではなかなか難しいですね。
完全室内飼いの猫ちゃんでも、安全に日光浴をする方法がいくつかあるのでご紹介します。
マンションで暮らす猫の日光浴方法
マンションなどの集合住宅で暮らす猫の場合、脱走対策と転落対策をしっかりと行えば、ベランダで日光浴をすることもできます。特に足腰の弱った老猫の転落には注意が必要です。
ベランダに柵をする、ネットを張るなどして対策をしましょう。
また、熱中症にも注意が必要です。猫の日光浴時間は30分~1時間が効果的とされているので、直射日光は避け、時間を決めて日光浴をするようにしましょう。
戸建てでも脱走対策は必須
戸建て住宅の場合でも、脱走対策は必須です。自由に日光浴をさせたいからといって、庭に放してしまうと脱走や交通事故の危険があります。抱っこで外に出るのもおすすめしません。
ハーネス&リードをつけて、安全対策をしっかりとしておきましょう。
ガラス越しの日光浴でOK
日当たりのいい部屋があれば、荷物を整理するなどして、猫ちゃんの日光浴スペースを作ってあげましょう。
また、窓ガラスに吸盤で貼り付けるタイプのウィンドウベッドを使えば、日当たりの少ない住宅環境でも手軽に日光浴ができます。猫ちゃんの好きな「高い場所からの見張り」もできるので、お気に入りの場所になりますよ。
日光浴をしない猫もいる
日光浴は猫ちゃんの健康によい影響を与えますが、日光浴をしないからといって病気になることはありません。たっぷりの水と適切なフード、キャットタワーなどの運動スペースがあれば、日光浴不足を心配する必要はありません。
まとめ
猫ちゃんを撫でながらの日光浴、とても癒されるシチュエーションです。
日光浴をすることで、猫ちゃんも飼い主さんも「幸せホルモンが分泌される」「ホルモンバランス・自立神経・免疫力が整う」などのうれしい効果が得られます。猫ちゃんの病気予防効果も期待できそうです。
長引く外出自粛で気が滅入りそうなとき、猫ちゃんといっしょに日光浴をしてみてくださいね。
というわけで、今回は「#うちで過ごそう、猫と日光浴をしよう!【猫の日光浴の必要性と効果】」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。
では、また。
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