新型コロナの外出自粛で猫を飼う人が増えている?【ペットを飼うなら保護猫の里親になろう】

新型コロナの外出自粛で猫を飼う人が増えている?【飼うなら保護猫の里親になろう】

新型コロナウイルスが猛威をふるういま、猫や犬を飼う人が増えているそうです。

私の友人で某ペットショップチェーンの関係者によると、全国一斉休校以来、犬猫の生体販売数が急増しているというのです。そのせいか、ペット保険最大手の「アニコム」の株価も上がっています。

アメリカでは保護犬、保護猫の里親になりたい人が急増し、シェルターがからっぽになったとか。私としては猫の里親が増えたのはうれしいのですが、新型コロナウイルスの流行と保護猫にはどんな関係があるのでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で保護猫がゼロに!?

新型コロナウイルスの影響で保護猫がゼロに!?

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界各国の都市ではロックダウンや外出制限措置が取られています。自宅で過ごす時間が長くなるとともに、ペットに癒しを求める人が増えているというのです。

ニューヨークではシェルターが空に

アメリカ・ニューヨーク市の例です。新型コロナによる外出制限の影響から、猫や犬の里親希望者が10倍に増え、シェルターがほとんど空っぽになったとブルームバーグが伝えています。ロサンゼルスをはじめ、アメリカ全土で同じ現象が起こりつつあるようです。

アメリカでは生体販売が禁止されている州が多いので、必然的に保護猫・保護犬の里親が増えるんですね。

保護猫にスポットライト

ロックダウン中のパリですが、テレワークできない仕事、通院、食料品や薬などの買い物に加えて、わんちゃんの散歩による外出は認められています。また、散歩の必要のない猫ちゃんもパリっ子の心を癒しているそうです。

ペット大国のフランスでも、猫や犬は保護団体から引き取るのが一般的です。新型コロナウイルスの不安がまだまだ大きいですが、パリやニューヨークのような大都市で保護猫や保護犬の引き取り手が増えそうだというニュースに希望を感じました。

コロナショックで日本の保護猫たちはどうなる?

コロナショックで日本の保護猫たちはどうなる?

前述の通り、日本でも一斉休校や外出自粛要請の影響を受けてペットの需要が伸びています。また、「レンタルペット」が人気という報道もありました。

ペットを飼いたい人が増えるのはいいことです。できることなら、保護猫・保護犬を選んでほしいというのが本心です。でも現在の状況を考えると、保健所や動物愛護センターへの影響がないとはいえません。

保護猫の譲渡会が中止に

日本各地で保護団体による保護猫・保護犬の譲渡会が相次いで中止になっています。譲渡の機会がなくなったので、保護猫が里親に引き取られる数も減っています。

そうなると心配なのが、殺処分が増えてしまうのではないかということです。

譲渡会ができなければ、保護団体のシェルターに空きができません。シェルターでお世話できる数にも限界があるため、保健所や動物愛護センターから殺処分寸前の猫の引き出しができないのではと想像してしまいます。

保護猫カフェへの支援も必要

保護猫と自由に触れ合いつつ、里親との出会いの場になっている「保護猫カフェ」も心配です。保護猫カフェの売り上げは、そのまま猫ちゃんたちのゴハン代や医療費に充てられます。猫ちゃんのお世話も必要なため、完全に休業することは難しいでしょう。

そんななか、保護猫カフェを展開するネコリパブリックでは「コロニャに負けるニャ!!オンライン保護猫カフェ応援プロジェクト」がはじまりました。推しの猫ちゃんにポチッと課金すると、猫ちゃんのかわいい写真をダウンロードできるという「オンライン保護猫カフェ」という取り組みです。

これなら外出自粛中でも、テレワーク中でも、かんたんに保護猫の支援ができますね。

飼うなら保護猫の里親になろう

飼うなら保護猫の里親になろう

つい先日、東京の都立高校の休校措置がゴールデンウイーク明けまで延長されました。おそらく全国的に同じ動きになるでしょう。自宅で過ごす時間が長くなればなるほど、ペットの需要が伸びると思います。

だけど、決して短期的な視点で安易に飼わないようにしてほしいのです。

いまは家にいる時間が長いけど、学校が再開したらどうなるか。テレワークじゃなくなったらどうなるか。具体的にイメージすることが大切です。

インターネットを活用して保護猫を探そう

大々的な譲渡会は中止されても、保護猫を引き取ることは可能です。「ペットのおうち」などの里親募集サイトを活用すれば、オンラインで保護猫の情報を見ることができます。

その子の生い立ちや性格が詳しく知ることができるのも、保護猫ならではの特徴です。

ペットショップで購入する場合も同じですが、本当に最期まで責任を持って飼えるのか、じっくりと検討してみましょう。

まとめ

新型コロナウイルスの恐怖は日に日に増すばかり。自宅で過ごす時間が増えて、「ペットと遊びたい」「ペットに癒されたい」と考えるのは自然なことだと思います。

もしペットを飼うのなら、保護猫保護犬を選んでみませんか。

いま私たちは命にかかわる新型コロナウイルスの脅威にさらされています。そういう状況だからこそ、命を救うという選択をしてほしいのです。

というわけで、今回は「新型コロナの外出自粛で猫を飼う人が増えている?【飼うなら保護猫の里親になろう】」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。

では、また。

株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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