シングルマザーでも保護猫を飼えるのか【母子家庭でも保護猫の里親になれます】
保護猫の譲渡会をしていると「シングルマザーでも、保護猫の里親になれますか?」と聞かれることがとても多いそうです。
もちろん答えは「YES」です。いくつか条件をクリアしなければなりませんが、シングルマザーでも猫の里親になっている方はたくさんいらっしゃいます。
仕事に家事に子育てに忙しいお母さんの心の支えになってくれるだけでなく、子どもの心の成長を促してくれる猫ちゃんとの暮らし。シングルマザーが保護猫の里親になる際に気をつけたいことについてまとめました。
母子家庭でも猫の里親になれる
厚生労働省の調査によると、平成28年度時点での母子世帯数は約123万世帯となっています。日本の世帯数は約5,340万世帯なので、けっこう多いことがわかりますね。
保護猫のボランティアさんによると、譲渡会をすると「シングルマザーでも、保護猫の里親になれますか?」とよく聞かれるそうです。もちろん、条件さえ満たせばシングルマザーだからといって保護猫の里親になれないことはありません。
クリアすべき譲渡条件とは
保護団体によって異なりますが、保護猫の里親になるには「生計を立てる仕事を持っていること」「ペットを飼える住宅に住んでいること」が大前提となります。まずはここをクリアできれば問題なく里親になれます。
猫ちゃんの体調や性格によっては「長時間の留守番のある家庭はNG」な場合もあるため、シングルマザーの場合、若干不利になってしまうかもしれません。
保護猫の里親になるメリットは多い
ペットを飼うと「情操教育に良い」と聞きますよね。確かにその通りで、小さな生き物と接することで、思いやりや責任感など心の豊かさが育まれます。
特に「保護猫」にはツライ思いをしてきた子が多いです。保護猫とはどんな境遇の子たちなのか、殺処分とはなんなのかを知ることで、目の前の命と向き合うことができます。
また、親子とはいえ人間同士なので、感情をぶつけてしまうこともあるでしょう。そんなとき猫ちゃんはそっと心に寄り添ってくれるはずです。なにより、もふもふの体をなでているだけで幸せな気持ちになりますよね。猫ちゃんはかわいいだけの存在ではないんです。
母子家庭の悩みは「教育・進学」に次いで「しつけ」
厚生労働省の調査によると、母子家庭の母が抱える子どもについての悩みで最も多かったのは「教育・進学」、次に「しつけ」となっています。
シングルマザーの場合、仕事や家事、育児をひとりでこなさなくてはなりません。そうなると子どものしつけまで手を回せないということでしょうか。
そんな家庭にこそ、保護猫の里親になることをおすすめしたいと思っています。猫ちゃんはわんちゃんと違って散歩の必要はありませんし、上下運動できるスペースさえ確保できればOKです。子どもが猫ちゃんのお世話をすることで、責任感ややさしさが自然と育まれます。猫ちゃんと暮らすことで、子どもの成長を感じられることでしょう。
でも、猫飼育可物件はまだまだ少ない
保護猫の里親になるには、住環境が大切になります。走り回る広さは必要ありませんが、上下運動できるスペースは必要です。
持ち家だったらそれほど心配はありませんが、賃貸物件なら「ペット飼育可」かつ「猫OK」でなければなりません。壁や床を傷つけてしまうという理由から、猫を飼ってもいいという物件はなかなか少ないです。また、敷金が高額な場合も多いです。
猫を飼える物件が見つからない、猫ならバレないだろうと、大家さんに隠れて飼うことは絶対におすすめしません。
万が一、猫ちゃんを手放すことになったら、またツライ思いをさせてしまいます。そんなことにならないように、猫の里親になるときの審査は厳しめになっているのです。
猫飼育可物件が増えつつある
近年では、空き家問題解決のため、さらには住宅の確保が難しい世帯のセーフティネットとして、古家の再生事業も盛んに行われています。猫飼育可物件も登場しているため、「賃貸だから猫の里親になれない」ということは減ってきそうです。このあたりについては、新しい情報があり次第、詳しくお伝えしたいと思います。
まとめ
生き物を飼う責任は、シングルマザーでも単身世帯でも大家族でも変わりはありません。シングルマザーだからといって、保護猫の里親を断られることはないはずです。
しかし、生き物と暮らす以上、お金や住まいの問題をクリアしなければなりません。経済的に苦しいこともあるかもしれませんが、「保護猫の里親になりたい」という気持ちを大切にしてほしいなと思っています。
というわけで、今回は「シングルマザーでも猫を飼えるのか【母子家庭でも猫の里親になれます】」の話をしてみました。
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参考になれば幸いです。
では、また。
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