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【コロナに負けないオンライン譲渡会#3】コロナ後の幸せもサポートする OMUSUBI 株式会社シロップ 井島七海執行役員インタビュー

【コロナに負けないオンライン譲渡会 #3】コロナ後の幸せもサポートする OMUSUBI 株式会社シロップ 井島七海執行役員インタビュー

「コロナに負けないオンライン譲渡会」の第3回目は、保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」のオンライン譲渡会についてお伝えします。

「#オンラインお結び会」は、SNSの拡散力を活用して猫ちゃん、わんちゃんの個性を伝えるというプロジェクト。すでに家族が見つかった子もいるそうです。

愛猫家、愛犬家が集まる会社の取り組みについて、OMUSUBIを運営する株式会社シロップの井島七海さんにインタビューしました。

保護団体の9割が譲渡会を断念

オフィスの様子
▲オフィスの様子

ーー新型コロナウイルスの影響はとても大きいですね

OMUSUBIで保護団体さんにアンケート調査を実施したところ、9割の団体さんが「新型コロナの影響を受けている」と回答されました。譲渡会は中止にせざるを得ず、譲渡機会が減ってしまっています。

ーー譲渡ができないのは悩ましい問題です

保護猫カフェを運営している団体は収益も減少、さらに人手不足もあり「少ないスタッフがもし感染をしたら」と様々な悩みに直面していらっしゃいます。

 

ーー外出自粛によって苦しい状況になってしまいましたね

保護団体さんは、面会環境や人手も限られている状況で尽力されています。譲渡が実現されるよう、オンラインを活用したサポートが必要だと考えました。

ーーそこでオンライン譲渡会を企画されたのですね

私たちだからできることを実行しようと、4月上旬に 「#オンラインお結び会」をスタートしました。保護犬猫と家族の縁を結ぶというOMUSUBIのサービス名にかけて「お結び会」と付けました。

SNSを活用したオンライン譲渡会

SNSを活用したオンライン譲渡会

ーー「#オンラインお結び会」とはどのようなプロジェクトでしょうか?

家族を待っている保護犬・保護猫の情報をOMUSUBI公式Instagramアカウントで発信するプロジェクトです。SNSの拡散力と、犬猫たちの個性を伝える工夫を合わせて、縁を繋ごうというものです。

ーー確かに、とても魅力的です

ありがとうございます!保護犬猫は「かわいそう」「気難しそう」などネガティブなイメージを持たれやすいです。ただ募集写真を投稿するのではなくて、先入観を払拭し保護犬猫それぞれに個性的な魅力があることを伝えられるよう、1匹ずつイメージカラーを変えて作成しているんですよ。

ーー思わずシェアしたくなっちゃいます

ご自身が里親になれなくても「家族がみつかってほしい」と共感してくださる方に、ポジティブな気持ちでシェアしてもらえるようなデザインを心がけています。

ーーシェアすることで多くの人に見てもらえますね

OMUSUBIを利用される方は、すでに「新しい家族を迎えようかな」と考えている方が多いです。しかし、いまのこの状況では譲渡会に代わって非認知層まで情報を届ける必要があるので、SNSなどを活用した情報発信が有効なんです。

ーー始まって1か月ですが、すでにご縁はあったのでしょうか?

多くの方が犬猫たちの情報をシェアしてくださっています。ある保護団体さんからは、3匹の猫ちゃんの新しい家族が見つかったとご連絡をいただき、大変うれしく思っています。

ーーオンライン譲渡会で譲渡の可能性が広がりそうです

新型コロナウイルスの状況にもよりますが、譲渡会以外にもオンラインでできることを考えて企画提案し、保護団体さんのサポートを検討・実施していきたいと考えています。

ミスマッチや飼育放棄を防ぐことも重要

ミスマッチや飼育放棄を防ぐことも重要

ーー外出自粛が続きますが、里親希望者は増えているのでしょうか?

外出自粛に伴いペットを迎えることを検討する方は増えているようです。1月と比べると、里親の応募数は2倍ほどになっています。

ーー2倍! 正式譲渡に繋がるといいですね

保護団体さんの方針にもよりますが、保護犬猫の譲渡は「申込〜正式譲渡」まではトライアル等も経て2週間〜2か月程度かかります。保護猫や保護犬を家族に迎えるのは、お金を払って買うペットショップと比べて簡単ではないことも知ってほしいです。

ーー譲渡審査が厳しいという声もありますが、大切なことですね

そうですね、審査をクリアして、トライアルで一緒に生活してみて、問題がないかをしっかり確認して正式譲渡となります。

ーーOMUSUBIは里親向けのサポートもとても充実しているので安心です

犬猫の命は新型コロナの感染が沈静化し、外出自粛の状況が終わっても続きます。安易なお迎えによるミスマッチや飼育放棄が起こらないよう、正しい知識や必要な心構えをしていただけるよう「#迎える前のいぬねこ勉強会」も並行して取り組んでいます。

 

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ーーほかにオンラインでサポートできそうなことはないでしょうか?

そうですね、ペットの殺処分問題は複合的に課題が絡みあっています。そこに新型コロナの影響を受けて、より複雑化しています。まずは課題を整理して、個人や企業が自分の得意分野を生かしたサポート施策を検討する必要があると思います。

ーー新型コロナが収束した後のサポート体制も必要ですね

命ある動物を対象としているので完全なオンライン化はできませんが、オンラインだからこそ、距離や時間にとらわれずにタッチポイントを増やせるメリットもあります。オンラインから、いかにオフラインに繋げていくかが今後のミッションですね。

ーー最後に、里親になろうとしている人にメッセージをお願いします

私はOMUSUBIで、奇跡のようなご縁を目の当たりにし、家族を見つけた保護犬猫たちが幸せに暮らす様子を見てきました。

個々の命が幸せになる権利があり、それを壊すことも守ることもできるのが私たち人間なんです。

わからない事や不安な事があれば、私たちに気軽に相談してください! 皆さんと保護犬猫の幸せなペットライフのために全力でサポートさせていただきます。

■SYRUPとは

株式会社シロップ
シロップは「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げるペットライフカンパニー。保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」、ペットライフメディア「ペトこと」、カスタムフレッシュドッグフード「PETOKOTO FOODS」を展開。20名弱のメンバーは女性が大半で、全員が犬猫の飼い主または飼育経験者。

■株式会社シロップ 執行役員 / OMUSUBI事業部 責任者 井島七海さんプロフィール

株式会社シロップ 執行役員 / OMUSUBI事業部 責任者 井島七海さんプロフィール

大学在学中の2017年に株式会社シロップにインターンとして参画。2018年に正式入社し、『ペトこと』『OMUSUBI』両軸の営業、事業推進、バックオフィス業務に従事。2019年からOMUSUBI事業責任者として各プロジェクト管理を行い、審査制マッチングサイト日本一の規模に成長。趣味は天体観測、読書、愛犬愛猫と過ごす時間。

まとめ

保護猫の魅力をSNSで伝えるというアイデアで、幸せを手にした猫ちゃんがいる。そんなお話をお聞きし、とてもうれしくなりました。

OMUSUBIでは、オンライン譲渡会以外にも、保護団体や里親をサポートするプロジェクトがいくつも企画されています。

新型コロナの影響はとても大きいです。それでも、オンラインの強みを活かして、
新たなご縁を繋げられることに可能性を感じます。

今後もたくさんのご縁が生まれるといいですね。

というわけで、今回は「【コロナに負けないオンライン譲渡会 #3】コロナ後の幸せもサポートする OMUSUBI 株式会社シロップ 井島七海執行役員インタビュー」をお伝えしました。
参考になれば幸いです。

では、また。

 

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株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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