保護猫の譲渡会とは?【猫の里親になるまでの流れ】

保護猫の譲渡会とは【猫の里親になるまでの流れ】

新しい家族の一員として猫ちゃんを迎えるとき、ペットショップではなく里親を選択することで不幸な猫ちゃんを1匹減らせます。猫ちゃんを購入するならペットショップへ向かいますが、里親として猫ちゃんを迎える場所が、譲渡会です。里親になりたい、と思っていても譲渡会はどこで開催されているのか、参加するのに必要な手順や費用が分からない人も多いでしょう。ここでは、里親を希望する人のために猫の譲渡会に参加する方法から、実際に里親として迎えるまでの流れを解説しています。

ペットショップでは買わないという選択

里親希望の人と、保護された猫ちゃんが出会う場所が譲渡会です。譲渡会とは何かから、参加方法や覚えておきたいポイントを解説します。

ペットショップでは買わないという選択

猫の譲渡会とは

譲渡会とは、動物保護団体が保護している猫ちゃんを、里親を希望している家庭へ譲り渡す取り組みです。野良猫や飼い主に捨てられてしまった猫ちゃんなどは、保健所や都道府県の動物愛護センターに引き取られると、いずれ殺処分されてしまいます。野良猫や捨て猫たちを一時的に保護し、殺処分ではなく新しい飼い主を見つけるための活動を行っているのが、動物保護団体です。

動物保護団体で保護した猫ちゃんたちは、団体のシェルターや預かりボランティアの元で過ごします。この猫ちゃんたちを里親希望の家庭へ実際に譲り渡すために、譲渡会が開かれているのです。

インターネットで「地名✕譲渡会」で検索してみる

里親として猫ちゃんを迎えるなら、譲渡会に参加してみましょう。譲渡会は動物保護団体はもちろん、都道府県が棟物保護団体などと連携して開催している場合もあります。インターネットで「地名✕譲渡会」で検索してみると、自宅近くで実施されている譲渡会を見つけるのに便利です。

保護団体によって譲渡条件は違う

開催されている譲渡会を見つけたら、譲渡条件を確認のうえでぜひ足を運んでみましょう。具体的な譲渡条件とは、たとえば6歳以下の子どもや高齢者のいる家庭は不可、ワクチン接種や不妊去勢手術を受けさせた状態で譲渡する、などです。譲渡条件は譲渡会を実施する保護団体によって異なります。かならず飼育環境や家族などの条件が整っているかを確認しましょう。

また、譲渡会で相性のよい猫ちゃんが見つかり、実際に里親として迎え入れるにあたって費用が請求されます。これは、ワクチン接種や去勢不妊治療、諸手続きの費用も含まれ、3~5万円程度です。費用もあわせて確認しておきましょう。

譲渡会に行くときは同居の家族全員で行く

猫ちゃんを里親として迎えるには、家族全員の同意が必須になります。ひとりだけでも反対する家族や、猫ちゃんに合わせた生活ができない家族がいれば、里親として迎えるのは難しいでしょう。

家族との相性や、猫アレルギーの有無を見るために、譲渡会は必ず同居の家族全員で行くのが重要です。なお犬や猫などの先住ペットがいる場合でも、一緒に連れて行って相性を見ることができる譲渡会もあります。

里親になるまでの流れ、家庭訪問がある場合がある

猫ちゃんを里親として迎えるにあたり、申し込み、家庭訪問、トライアル、譲渡という段階を踏んで行きます。それぞれの流れについて見てみましょう。

里親になるまでの流れ、家庭訪問がある場合がある

申し込み

譲渡会に参加する場合、事前申し込みが必要になります。譲渡会を実施する保護団体の公式サイトなどで条件を確認のうえ、所定の方法で申し込みを行いましょう。申し込み方法は電話やメール、所定のフォームに記入するなどがあります。

家庭訪問

譲渡会に参加し、引き取りたい猫ちゃんとであれば、里親になるための流れに入ります。とはいえ、譲渡会でそのまま猫ちゃんを持ち帰ることはできず、最終的に譲渡されるまで段階を踏んで行くのを覚えておきましょう。

動物保護団体によりますが、トライアル前に家庭訪問を設けている場合があります。猫ちゃんを里親として迎えるための、準備が整っているのかをチェックするためです。具体的には、猫ちゃんを飼うケージやトイレなどの準備はできているか、小さい子どもがいる場合安全対策など共生できるようになっているか、などが見られます。

家庭訪問の結果によっては、譲渡を断られることもあるのです。いつでも猫ちゃんを迎えられる準備をしっかり整えて、家庭訪問を受けましょう。

トライアル

実際に譲渡されるまえに、猫ちゃんを本当に飼育できるかを見極めるために1~2週間のトライアル飼育を設けている動物保護団体も多いです。里親を希望する人にとっては、猫ちゃんとの相性を見たり生活を実際に体験したりできます。一方で、トライアルは里親として本当に責任を持って飼育できるかを、見極める目的でも行われているのです。

正式譲渡

トライアルを経て、最終的に里親として迎えたいと判断したら、いよいよ譲渡です。譲渡のまえに、予防接種や去勢不妊手術、健康チェックなどを猫ちゃんは受けています。既定の費用を支払い、猫ちゃんを家族として迎え入れましょう。

まとめ 条件や費用を確認したら譲渡会を申し込もう

猫ちゃんの里親になるための、譲渡会の参加方法から実際に譲渡されるまでの流れを解説しました。猫ちゃんを迎え入れるのに求められる条件や費用は、保護団体によって異なります。まずはお近くの譲渡会に足を運んでみて、実際に譲渡会の雰囲気を見てみるだけでも、里親への第一歩となるでしょう。

 

というわけで、今回は「保護猫の譲渡会とは」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。

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ご質問や励ましコメントをいただけると嬉しいです。

では、また。

株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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