猫にも人にも安全な猫よけ対策【庭や車の野良猫被害を防ぐ猫よけグッズとは？】

2020.04.20

「猫が庭でウンチをして困る」「猫が車にイタズラをする」など、野良猫被害に関するお悩みは多いです。

「どうにかしたいけど、猫を傷つけるのはちょっと……」

そんな方のために、猫にも人にも安全な「猫よけ対策」と「おすすめの猫よけグッズ」を詳しく紹介します。

野良猫侵入の被害

街を歩く野良猫はかわいいかもしれませんが、野良猫による被害に迷惑をしている人もいます。

野良猫が自宅の敷地に入ってきて糞や尿をする、庭の植栽や家庭菜園を荒らす、車に登って傷をつける、ゴミをあさるなど、かわいいイタズラで済まされないケースもあります。

野良猫は外で生きていくために、常にエサを探しています。また、安心して体を休められて、気持ちよくトイレができる場所が大好きです。

そのため、かんたんにエサにありつけて、人通りが少ない場所を縄張りにする野良猫が多いです。

また、やわらかい芝生や土がある庭や畑は、格好のトイレにされてしまいます。ウンチをいくら掃除しても、いちど気に入った場所には何度でもマーキングをしにくるという習性があります。

保健所や市区町村役場には「野良猫に困っているから駆除してほしい」という相談が寄せられるそうです。

しかし、猫は「害獣」ではなく「愛護動物」なので、行政機関が駆除することはできません。また、追い払おうとして傷つけたり、毒餌を与えると動物虐待として罰せられます。

野良猫問題の解決策として理想的なのは、保護して里親を見つけることです。

しかし、保護にも、里親探しにも大変な労力が必要です。医療費が必要になるかもしれません。かといって保健所や動物愛護センターに持ち込めば、殺処分されてしまいます。

なかには猫を放し飼いにしている飼い主もいます。首輪をつけていないこともあるので、ぱっと見では野良猫なのか飼い猫なのかわかりません。

この解決方法はあまり現実的ではありません。

TNR（野良猫を捕獲して避妊去勢手術を施すこと）によって、野良猫問題に取り組むボランティア団体もいます。

繁殖させないことで野良猫を増やさない、殺処分される猫を減らそうという取り組みです。

TNR後の猫は地域猫として外で暮らしますが、ボランティアがエサを与えて管理していることもあります。「餌付けするな」と野良猫被害に悩む人とトラブルになることもあり、なかなか理解が進まない現状もあります。

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野良猫被害を防ぐには、猫よけグッズを使って、野良猫を敷地内に侵入させないことが大切です。

人にも猫にも安全な猫よけグッズをご紹介します。

安全に使用できる「猫よけグッズ」には、大きく分けて３つのタイプがあります。

●超音波タイプ
●とげマットタイプ
●忌避剤（きひざい）タイプ

それぞれメリット・デメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。

最もおすすめしたい猫よけグッズです。聴力の優れた猫の特長を活かし、猫の嫌がる音域の超音波を発生させて追い払います。

メリット	猫の通り道に設置することで、非常に高い効果を発揮します。複数台設置することで、広い範囲をカバーできます。
デメリット	人間には聞こえない高周波の超音波を発していますが、まれに不快に感じる人もいるので注意が必要です。

猫が嫌がるとげとげのマットをひくだけの猫よけグッズです。エアコンの室外機、塀の上、車のボンネット、花壇、家庭菜園、ゴミ箱など、用途にあわせて使えるのでおすすめです。

メリット	猫の侵入口や通り道に設置するだけで猫よけができます。臭いも音もありません。
デメリット	とげマットのない場所は自由に動けるので、猫よけできる範囲が限定されます。

「忌避剤」は、猫が嫌う臭いや刺激性のある臭いによって、猫を寄せ付けないようにする猫よけグッズです。

メリット	薬剤を撒くだけで比較的広い範囲をカバーすることができます。
デメリット	臭いに慣れてしまうと猫が侵入してきます。雨や風で効果が薄れやすいため、定期的に撒く必要があります。また、地面に臭いや色が付いてしまうものもあるため、近所迷惑になることもあります。住宅地での使用はあまりおすすめできません。メリット