保護猫カフェとは?【気軽に行ける保護猫のオープンシェルターのこと】
猫ちゃんが大好きな人にとって、猫カフェは癒しの空間。私もときどき猫カフェに出かけては至福のもふもふタイムを堪能しています。ところで、猫カフェならぬ、保護猫カフェが日本全国で増えているのをご存知でしょうか?
今回は保護猫カフェとはどんな場所なのか、どうして保護猫カフェが増えているのか解説します。
保護猫カフェとはどんな場所?
保護猫カフェとは、いわゆる普通の猫カフェと同じように、入場料や飲食代を支払うことで自由に猫ちゃんと遊ぶことができる場所です。
ただひとつ違うのは、カフェ内にいる猫ちゃんは「保護猫」という点。元野良猫だった子、飼い主が手放した子、多頭飼育崩壊現場からレスキューされた子など、いろんな事情から飼い主のいない猫ちゃんが過ごしています。
保護猫カフェとは保護猫のオープンシェルターのこと
保護猫カフェには2つの目的があります。ひとつは従来の猫カフェと同じように、猫ちゃんを飼えないけど猫ちゃんが大好きな人に楽しい時間を過ごしてもらうもの。もうひとつは、保護猫の里親募集を目的とするもので、オープンシェルター、譲渡型猫カフェ、里親募集型猫カフェともいわれています。つまりは常設の譲渡会場のようなものですね。
保護猫カフェは誰が運営しているの?
猫の保護団体が猫カフェを運営しているケースと、従来の猫カフェの運営者が保護団体から保護猫を預かっているケースがあります。どちらにしても、里親を探している保護猫にいつでも自由に会うことができるのが魅力です。
保護猫カフェは保護猫と里親をつなぐ場所
日本で初めて保護猫カフェができたのは2008年。NPO法人 東京キャットガーディアンが『大塚スカイシェルター』を作ったのが始まりです。
保護猫というとケージに閉じ込められている姿を想像してしまいますが、保護猫カフェではおしゃれなカフェのような広々とした空間で、のびのびと過ごす保護猫の姿を見ることができます。いきいきとした保護猫の姿を目にすることで、里親希望者も増えそうですよね。
ほかにも、私が保護猫カフェをおすすめしたい理由はたくさんあります。
譲渡会よりも気軽に保護猫に会いに行ける
保護猫の里親に興味があっても、譲渡会となると行きづらいと感じてしまう方も多いです。カフェ形式ならより気軽に保護猫に会いに行けますね。
保護猫との暮らしがイメージできる
保護猫カフェの猫ちゃんたちは、カフェ内で自由に過ごしています。いっしょに遊ぶことで猫ちゃんとの相性も確認できるし、どんな性格の子なのかも知ることができます。猫ちゃんを飼うのが初めてという場合でも、スタッフさんがお世話の仕方をアドバイスしてくれる保護猫カフェもあります。
保護猫のことを知ってもらえる
猫が好きだけど、「保護猫」という言葉を知らない人も多いです。殺処分の現実を知ってもらうためにも、保護猫とはどんな猫ちゃんたちなのかを伝える役割もあります。
遊びに行くだけでも支援になる
入場料や飲食代を支払うことで、猫ちゃんのごはん代や医療費などに充てることができます。グッズの購入で支援することもできます。ハンドメイド作家さんのかわいい作品を販売している保護猫カフェも人気です。
かわいい保護猫に会える保護猫カフェに行ってみよう
猫を飼えなくても気軽に遊びに行けて、しかも保護猫の支援になるのが「保護猫カフェ」です。気になる保護猫カフェがあったら、ぜひ出かけてみてくださいね。
東京都内の保護猫カフェ
とてもおもしろい取り組みをされている保護猫カフェをいくつかご紹介します。
NPO法人 東京キャットガーディアン「大塚スカイシェルター」
大塚にある保護猫カフェの元祖。入場料はありませんが、入口で寄付金という形で1,000円程度を支払います。猫カフェのほか、猫グッズのリサイクルショップ、猫グッズ販売もあり、売り上げは保護猫の支援に充てられます。時間制限はないのでゆっくりと過ごすことができます。
公式ホームページ:https://tokyocatguardian.org/open_shelter/
ネコリパブリック
東京池袋、中野、お茶の水、西葛西のほか岐阜と大阪にも店舗があります。入場料は平日30分1,100円~で1ドリンク付き。「ねこ共和国」に入国する仕組みで、入国すればするほど爵位が上がり、特典がもらえるそうです。ほかにも楽しみながら猫助けというコンセプトで「ネコ市ネコ座」というイベントを主催、猫グッズ販売や猫セミナーなどを通じて猫の殺処分ゼロをめざす団体です。
ホームページ:https://www.neco-republic.jp/
猫カフェきゃりこ
新宿と吉祥寺に店舗があります。入場料は30分800円~(吉祥寺店は30分700円~)でフリードリンク付き。昨年、両国駅前で「江戸ねこ茶屋」という江戸の街をイメージした保護猫と触れ合えるイベントに参加し、保護猫活動を広く知ってもらうきっかけ作りも行っています。
ホームページ:http://catcafe.jp/
保護猫カフェで家族にしたい猫ちゃんを見つけたら
保護猫カフェの猫ちゃんの里親になるには、保護団体から引き取る場合と同じで面談や審査があります。譲渡条件は保護猫カフェによって異なりますが、去勢避妊手術費やワクチン代などの医療費、フード代などの費用負担が必要になる場合が多いです。よく確認しておきましょう。
まとめ
猫ちゃんが大好きでも「保護猫」という言葉を聞いたことがないという人もいます。「保護猫=野良猫でしょ?」という誤解もまだまだ多いです。
保護猫カフェとは、保護猫が里親に出会える場所というだけでなく、保護猫について広く知ってもらえる役割もあると思っています。里親になれなくても、入場料や飲食代を支払う、グッズを購入するだけでも支援になります。
個性豊かでかわいい保護猫ちゃんたちに会いに、保護猫カフェへ出かけてみませんか?
というわけで、今回は「保護猫カフェとは?【気軽に行ける保護猫のオープンシェルターのこと】」についてお話ししてみました。
参考になれば幸いです。
では、また。
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