猫の鳴き声の種類とその意味【猫のきもちを理解する】
日本全国の里親さんから、保護猫の里親体験談が続々と届けられています。奇跡のような出会いのストーリーを拝見していると、とても胸が熱くなってきます。
なかには、保護猫とうまくやっていけるか不安だったという声もありました。
子猫ならば順応も早いでしょう。しかし、保護猫には成猫もいます。そのためコミュニケーションに悩みを抱える里親さんも多いようです。
そこで今回は、保護猫のきもちを理解するために、猫の鳴き声について解説したいと思います。
猫はおしゃべり
猫ちゃんっておしゃべりでかわいいですよね。Youtubeでは、まるで人の言葉を話しているかのような猫ちゃんの動画もアップされています(私は「しゃべるねこ、しおちゃん」のファンです)。
でも実は、猫ちゃん同士のコミュニケーションは、鳴き声はあまり使われていません。表情や姿勢、しっぽの動きやニオイなど、鳴き声以外の方法で行われます。
けれども、人間といっしょに暮らすなら鳴き声で気持ちを伝えたほうが確実。そんな理由から猫はおしゃべりになったと言われています。
短く鳴いたり、長く鳴いたり、低い声で鳴いたり。猫の鳴き声には大きく分けて「甘え・要求」「不安・怯え」「興奮・怒り」「リラックス・安心」の4つの種類があります。猫のきもちを知って、より良い関係を築くために、猫の鳴き声と意味をまとめてみました。
甘え・要求の鳴き声
猫ちゃんが飼い主さんに向かって鳴くとき、おおよそは「甘え・要求」の鳴き声になります。
鳴くよりも行動で示す子、とにかくおしゃべりな子など、猫ちゃんによって個性はさまざまですが、猫の鳴き声には以下のようなきもちがこめられているので、参考にしてみてください。
短く「ニャッ」
ちょっとしたあいさつです。返事をしてあげると喜ぶ子もいます。
何度も「ニャーニャー」「ニャーン」
うれしい、楽しいと感じているときのごきげんな鳴き声。甘えた声で鳴くときもあります。飼い主さんの足にスリスリしたり、まとわりついたりしながらおしゃべりしている様子はとってもかわいいですね。
長く「ニャーーン」「ニャオンニャオン」
ちょっとイライラした様子で要求を伝える鳴き声です。ごはんの催促、トイレ掃除など、何を求めているか気づいてあげましょう。人によっては「ゴハーーン」と聞こえることも。
「ゴロゴロ」
なでなでしたり、毛布をふみふみしたりしているとき、ゴロゴロと気持ちよさそうにのどを鳴らしていますよね。満足している、落ち着いているときに出る音です。子猫をあやすときや、自分自身を落ち着かせるときにもゴロゴロ鳴くようです。
「ニャオ」
子猫が甘えたいとき、母猫を呼んでいるときの鳴き声です。大人猫でも構ってほしいときやうれしいときに甘えた声で「ニャオ」と鳴くことがあります。
不安・怯えの鳴き声
猫は縄張り意識の強い生き物です。いろんな鳴き声で相手に警告することで、不要なケンカを避けているといわれています。
室内飼いの猫ちゃんの場合、不安なきもちやストレスを感じたときに以下のような鳴き方をすることがあります。叱ったり、過剰にスキンシップを求たりせず、そっとしておくことも必要です。
「ウー」「フー」とうなる
「怖いよ」「嫌だな」「こっちに来ないで」と相手に警告する鳴き声です。むやみに体に触れるのはやめておきましょう。
低いダミ声で「ニャオォーニャオォー」
シャンプーや診察など嫌なことを察したとき、嫌なことをされたときに低いダミ声で鳴き続けます。「ヤダー!」と不快感や恐怖を表しています。
高い声で「ギャァーー」
不安や恐怖を感じたとき、猫も悲鳴のような鳴き声をあげます。痛いところに触られたときも高い声で鳴きます。ケガがないか、危険なものはないか、確認するようにしましょう。
興奮・怒りの鳴き声
興奮したり、怒っているときの鳴き声は、猫ちゃんが本能的に身に付けている鳴き声です。
「シャー!」
すごく怒っているとき、恐怖を感じているとき、他の猫を威嚇するときに、息を一気に吐くような声で「シャー!」と鳴きます。背中の毛は逆立ち、険しい表情をします。一説には、砂漠地帯に住む蛇の鳴き声を真似ているとか。
「ンー」「ヴァーオ」とうなる
低い声のうなり声は相手への威嚇です。他の猫からテリトリーを守りたいときに、うなり声をあげて警告します。それでも相手が引かない場合、「ヴァーオ」と鳴いて臨戦態勢に移ります。野良猫同士のケンカで聞かれるかもしれませんね。
短く「カカカッ」「ケケケッ」
あごを震わせるように「カカカッ」「ケケケッ」と鳴くことをクラッキングといいます。猫の狩猟本能からくるもので、獲物を見つけたり、遊びに夢中になって興奮状態になったときに見られます。歯を打ち付けるように音を出したり、ニャニャニャと声の出る子もいます。
低いうめき声のような「ナーオ」
メスの発情期の鳴き声で、夜中に鳴き続けると近所迷惑になることも。避妊手術を受けることで、この発情期特有の鳴き声はなくなります。
リラックス・安心の鳴き声
猫がリラックスしているとき、安心しているとき、声を出さず吐息がもれるように「ニャー」と鳴くしぐさをしていることがあります。
通称「サイレントニャー」と呼ばれ、母猫に甘えているときと同じくらいリラックスしている状態だといわれています。
人間には聞こえない周波数で鳴いている、声を出さなくても察してもらえるなど、いろんな説がありますが、飼い主さんのことをリラックスして甘えられる存在と認識している証拠です。サイレントニャーは信頼の証なのです。
愛猫と1日1回はハグを
愛猫を抱っこすると癒されますよね。幸せホルモンといわれるオキシトシンが分泌されるという研究結果もあるようです。
実は猫ちゃんも、飼い主さんに抱っこされることで癒しや愛情を感じています。
スキンシップがOKな猫ちゃんなら、1日1回はハグをしてみましょう。猫ちゃんへの愛情を示すことで、猫ちゃん自身のストレス軽減にも繋がります。「サイレントニャー」や「ゴロゴロ」が出れば成功です。
過剰なスキンシップはNG
かわいい猫ちゃんを思う存分もふりたい……と思ってしまうかもしれませんが、過剰なスキンシップはストレスの原因になってしまいます。
保護猫を迎えてすぐなら、様子を見ながら頭やあごからちょっとずつ触ります。猫ちゃんにとってのOKラインを見極めながら、スキンシップを行うようにしましょう。
保護主さんから、性格や触られたくないところを聞いておくと安心です。
猫の鳴き声がおかしいとき
もし、いつもと鳴き声が違う、鳴き方がおかしいと感じたら、病気やストレスのサインかもしれません。
食欲がない、吐く、せき込む、体を掻くなどの症状があったら、動物病院を受診することをおすすめします。
猫ちゃんは鳴き声のほかにも、しっぽや目、表情できもちを伝えてきます。猫ちゃんからのSOSを見逃さないためにも、普段の何気ないコミュニケーションを大切にするようにしましょう。
まとめ
猫ちゃんはいろんな鳴き声を使い分けることで、飼い主さんに自分のきもちを伝えています。
鳴き声だけでなく、表情やしぐさでもきもちを伝えています。愛猫とのスキンシップやコミュニケーションは健康状態の確認にも役立つので、1日1回のハグはぜひおすすめしたいです。
飼い主さんのなかには、「猫の気持ちを理解できているか不安」という方もいるかもしれません。でも、いっしょに暮らしていれば、自然ときもちや要望がわかるようになるものです。
愛猫ちゃんと飼い主さんだけのきもちの伝え方が見つかるはずなので、毎日のコミュニケーションを楽しんでくださいね!
というわけで、今回は「猫の鳴き声の種類とその意味【猫のきもちを理解する】」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。
では、また。
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