保護猫カフェで出会った元野良のツンデレちゃん、家族に迎えると超甘えん坊に【猫の里親体験談/神奈川】

保護猫カフェで出会った元野良のツンデレちゃん、家族に迎えると超甘えん坊に【猫の里親体験談/神奈川】

小さな頃から動物好き。親戚や友人の猫のお世話や預かりをするうちに、「飼うなら猫がいいな」と思うようになったあんこさん。

猫好きの恋人との同棲をきっかけに、保護猫の里親になろうと考えはじめたそうです。

保護猫カフェ出身の「つむぎちゃん」との出会いについて聞いてみました。

家族を探しに保護猫カフェへ

家族を探しに保護猫カフェへ

恋人さんも猫好きなんですね!

「一人暮らしだったので、私に何かあったらと思うと気が引けていました。彼と話し合って里親になれたらいいね、ということになりました」

なぜ里親という選択をしたのですか?

「うちは共働きなのでどうしてもお留守番がありますし、生後半年前の本当に小さい子よりも、それ以降の子を希望していたので、里親になるのが手っ取り早いと考えたんです。それに、これまで関わってきた猫たちも元捨て猫、元野良猫の子が多く、ペットショップで買うという選択肢は最初からなかったです」

本当に猫好きのおふたりなんですね~。どのようにして保護猫を探したんですか?

「保護猫カフェに通いながら、里親募集サイトなどもひとしきり見ました。でも猫ちゃんの性格をある程度以上知ってからお迎えしたいなと思っていたので、最終的には保護猫カフェから譲渡していただきました」

性格がある程度わかる、というのも保護猫の魅力。保護猫カフェならいっしょに遊べるから、相性のいい子と出会えますね!

元野良のツンデレの女の子に惹かれて

元野良のツンデレの女の子に惹かれて

保護猫カフェで出会ったとき、つむぎちゃんはどんな子だったんですか?

「元野良の子で保護当初は触ることも困難だったそうです。私が出会ったころにはオヤツめがけてすっ飛んできたり、こちらがクタクタになるほどおもちゃで遊んだり。だけど人間に擦り寄ることもしないというツンデレぶりでした」

超ツンデレ……! まさに猫、な性格。

「何回も通ううちに、何をするでもないけれど、私のそばにじっといてくれることがあって。いじらしいところがある子でした」

そんなことされると、ハートを掴まれちゃいますね。

「ジワジワとやられました(笑)。徐々にそばから離れなくなったり、自分からアピールはしないけれど、撫でるとなんやかんや気持ちよさげにしてくれたり、自分よりも小さい子猫にオヤツを譲ってしまったり」

そんなところを発見できたあんこさんもスゴイ!

「一見クールに見えるくせに、実は不器用で、いじらしい面がどんどんたまらなくなっていきました。彼女はスルメ系女子です」

スルメ系女子(笑)。少しずつ心を開いてくれた様子がなんともかわいくって、泣けてきます。

警戒心が強いから苦労するかも?

警戒心が強いから苦労するかも?

つむぎちゃんの里親になると決めたあんこさん。

でも、保護猫カフェのスタッフさんからは「元野良で警戒心も強いので、くれぐれも無理せず、少しずつ仲良くなりましょう」と言われ、覚悟を決めたそうです。

お迎え時、キャリーバッグのなかで大暴れするかと思いきや……

「予想に反してほぼ微動だにせず、メッシュの窓越しに不安そうに私の手にスリスリしていました」

つむぎちゃんも何か感じるものがあったのでしょうか。

「これからは何があってもこの子が頼れるのは私達だけなんだなと、気持ちが引き締まるような、同時に愛おしさがあふれるようなできごとでした」

あんこさんのこと、とても信頼しているんですね。お家に着いてからはどんな様子でしたか?

「1日目は夜鳴きも酷く、キャットタワーと壁の間から出てきませんでした。心配でしたが、おトイレの粗相もなく、2日目からはご飯も食べてくれました」

お家でもツンデレですか?

「家に来て1か月にも経たないころから、猫カフェでの態度はなんだったんだと言うぐらい甘えたになりました(笑)。 起きてる間はご飯を食べているか、ゴロゴロいって人間に甘えにくるか、遊んでいるか。猫カフェのスタッフさんにも驚かれるレベルになりました」

まさかの展開! つむぎちゃん、あんこさんに甘えたかったんですね。安心できるお家が見つかって本当によかった~

「ストーカー猫の才能もあり、なぜかお風呂掃除を監視するのが好きです。彼のお膝に座ったり、私とお布団でお昼寝をするのが好きなのですが、構う時間がとれないとあからさまに食欲が落ちてしまうんです……」

完全に保護猫カフェのスタッフさんの予想を裏切りましたね(笑) 甘えたさんのつむぎちゃんと暮らす上で、気をつけていることはありますか?

「お互いの距離感が大事かなと思います。いくら甘えたでも四六時中かまっていたら嫌になるでしょうし、猫と人、種族も違う別の生命ですから、お互いを尊重しあって、折衷案を見つけてゆくのも楽しいです。それぐらいの付き合い方が楽なのかなと思っています」

里親の先輩たちに助けられて

里親の先輩たちに助けられて

猫を飼うのは初めてというあんこさん。

「なるべく長く、健康に、共にいたい」という想いから、つむぎちゃんの様子をノートに記録しているそうです。猫砂を変えた日、好きそうなご飯、飲んだ薬などなど模索しながらの毎日なんだとか。

「家にきてから3日ほど経ったころ、鼻水がグズグズになってしまいました。ストレスもあるんでしょうが、心配なので病院に連れていこうとしたのですが……無理やり捕まえようとした彼を本気噛みして流血。人間もクタクタになりました」

それは大変でしたね……

「ほかにも、目の周りが赤く腫れて大慌てしたときがあって。SNSで先輩里親さんたち、保護猫カフェのスタッフの方に相談したところ、割とよくある症状で緊急性がないと教えてもらいました。何も知らなかったら動物救急に駆け込んでいたと思います」

その後、目の腫れはすぐに引いたそうです。猫飼いの先輩の知恵は本当にありがたいですね。

「そのようなコミュニティに参加できるのも、里親になって良かったなと思うところです」

保護猫の里親さんはSNSでの交流が盛んですよね。

ちなみに私は幸せになった元保護猫ちゃんの様子を見るのが好きなので、里親さんのSNSをチェックしてニヤニヤしています。

保護猫と暮らすということ

保護猫と暮らすということ

保護猫カフェに何度も通ったあんこさんに、保護猫について考えていることを聞いてみました。

「ノネコ問題というように、日本にとって猫は人間が持ち込んだ外来種です。だから人間が管理していくしかありません」

無責任なエサやり、無責任な繁殖を避けることが、猫の殺処分ゼロに繋がるはずです。

「可哀想というだけで避妊去勢手術をしないこと、それによって多頭飼育崩壊をおこすことは絶対に虐待だということを発信していかなくてはいけないと思っています」

保護団体によるTNR活動についても、もっと知ってほしいです。

最後に、これから保護猫の里親になる方へメッセージをお願いします。

「保護猫に限らず、どんな子でも必ず苦労はあります。だけど、人間の真心は絶対に猫に伝わります。それに、うちの子は本当に格別に可愛いです。そう思えるくらい、猫ちゃんと共に幸せな日々をぜひ送ってください」

家族になったとたんに甘えたさんになった保護猫のつむぎちゃん、とってもかわいいですね。つむぎちゃんの普段の様子はツイッター(@tumugi_buchiko)で見ることができます!

飼い主:あんこ
神奈川県在住|猫飼育歴:3か月
念願の猫ちゃんの飼育に毎日メロメロになっています。趣味のぬいぐるみ作りをいかして、猫用のおもちゃを作るのが最近の楽しみです。

愛猫:つむぎ
猫種:ミックス
年齢:10か月
好きなもの:茹でたササミ、羽のおもちゃ
特徴:片目だけの黒いアイライン、角度によってはハートに見える背中のキジぶち模様

猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、野良猫・保護猫と里親をつなぐ情報をお届けします。

プロフィール

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