あなたも一緒に、保護猫を家族に迎え入れてみませんか?【猫ボランティア体験談】
2019年11月10日(日)に麻布十番で行われた「非営利型一般社団法人ロンリーペット」主催のいぬねこ譲渡会にボランティアスタッフとして参加した時の話です。そこで、沢山の里親希望者とお話しする中で、「動物をお金で買う」ことより、「里親として愛情で飼うもの」という心に刺さる経験をしました。
今回参加した譲渡会での経験から、私がお伝えしたいことは「猫ちゃんを飼いたいと思ったら、まずは保護猫の譲渡会へ足を運んで欲しい」ということです。ペットショップで買うこととは異なり、「明日どうなるか分からない保護猫の命を繋ぐため」に里親になる選択をして欲しいということです。
保護主から見た保護猫への想い
私は保護猫のボランティアスタッフとして、保護猫を一時的に預かっている方や団体さんと、どのような経緯で保護されてきたのか、全体的なお話しと一匹一匹のお話しをお伺いしました。また、里親希望者からも「どのような想いで、保護猫の譲渡会へ来て頂いたのか?」をお伺いしました。
保護主が猫を保護する理由は、大きく分けて次の3つでした。
① 野良もしくは捨てられていた仔猫の保護
② 多頭飼育崩壊による一時救護
③ 殺処分前の引き取り
これらに共通することは「いつどうなるか分からない命を、何とか助けたい」という一心で保護し、里親が見つかるまで預かる点です。また保護主は女性が中心で、生まれたての赤ちゃんと同じように、愛情を持って接していた姿に心を動かされました。
その姿を見て、「この子達には温かい家族と環境の下で、のびのびと生きて行って欲しい」という強い願いが込められているんだなと感じました。その一方で、「一部の人間によって、心なく捨てられそうな命が沢山ある」ことを強く痛感しました。
里親になりたい人達の想い
一方、里親希望者とお話ししてみると、保護猫を飼いたい理由は、大きく分けて次の4つでした。
① 子供達にとって保護猫を飼うことの大切さを教えたい
② 以前飼っていた猫も保護猫だった
③ 動物の命をお金で売買すること自体が可哀そう
④ 初めて猫を飼いたいけどどうしたら良いか分からないから来てみた
今回参加した譲渡会でお会いした男性と出逢い・お話しは、とても心を揺さぶられる内容でした。昔、自動車事故に遭ったと思われる猫が倒れているのを男性が発見し、すぐに動物病院へ連れて行ったものの、後ろ足の片方が潰れてしまいました。しかし、この男性は自分が見つけて、このまま可哀そうな猫を見捨てられないと、自ら里親になって専用の車椅子などを試しながら、人生を共に歩みました。もちろん、その間に掛かった医療費や器具の代金は100万円を超えたそうですが、男性の強い覚悟と愛情で大きな病気もなく13歳まで生きたそうです。家族以上の絆が生まれたからこそ、しっかりとケアされたんだろうなを実感しました。
今回譲渡会で出逢ったその男性ですが、譲渡会で似たような猫が居たのを見つけて、すぐに里親希望者になってくれました。当時飼っていた猫のことがずっと心の中にあったそうで、保護猫を通じて家族以上の絆が生まることを再認識させられました。
同時に、「命にお金を注ぐ(ペットショップで買う)のではなく、家族として一緒に人生を歩むために、人間と変わらず最大限の愛を注ぐ」ことの大切さを教わった気がしました。お子さんがいるご家族が保護猫を家族に迎えてくれたら「命の重さ」や「動物愛護」の教育にも繋がるのではないかと思います。
保護猫の譲渡会へ行ってみよう
今回参加したボランティアでは、里親希望者の猫の飼育歴・環境・家族構成・里親になろうと思ったきっかけを伺った上で、「このご家庭・お家なら大丈夫」と判断したら、保護主と里親希望者との間で細かい擦り合わせをして頂きました。新しい家族になるかもしれない里親希望者が見つかった瞬間は、本当に嬉しかったです。
また今回の譲渡会には「初めて保護猫を家族に迎え入れたいと考えているのだけど、どうしたら良いか分からない」という方も来られました。初めての里親希望者が安心して保護猫を家族に迎え入れられるように、保護猫に関する知識や飼い方をしっかりと教えてくれる保護主とボランティアスタッフがいました。こうしたスタッフがいると、安心して保護猫の里親になる心と環境の準備を進められるんだなと感じました。
今回の経験から、保護猫の譲渡会に足を運んで頂くことで、自分達に合った保護猫と飼い方が見つかると感じると共に、初めて猫を飼う方にとって心強い場だなと思いました。是非猫を飼いたいと思ったら、皆さんもまずは譲渡会へ足を運んでみて下さい。きっと良い出逢いが待っていると思います。
まとめ
「非営利型一般社団法人ロンリーペット」でのボランティア活動を通じて、2018年6月に私が里親になった保護猫もいます(他界してしまった愛猫に似ていたので…)。先輩猫がいるので相性や環境など気にするものですが、先輩猫が小さな保護猫ちゃんをぺロペロを舐め始めた時、私達人間以上に猫ちゃん同士が家族になったと、本当に感激しました。
今回の譲渡会を通じて、「猫ちゃんを飼いと思ったら、まずは保護猫の譲渡会へ足を運んで欲しい」というのが、私がお伝えしたいことです。今、猫を家族に迎えたいと考えている皆さん、インターネット上で譲渡会の開催告知が沢山出ていますので、週末に時間を作って早速行ってみましょう!新しい家族との出逢いを待っている保護猫が沢山待っています。
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