猫の脱走を防止する6つのアイデアとは?【交通事故や殺処分から飼い猫を守る】

猫の脱走を防止する6つのアイデアとは?【交通事故・殺処分から飼い猫を守る】

もし愛猫が脱走してしまったら? 無事にお家に帰れればいいのですが、交通事故にあったり、保健所や動物愛護センターに収容されて殺処分…なんていう最悪の事態になることも考えられます。

そうならないように、猫ちゃんの脱走防止対策はしっかりしておかなくてはなりません。今回は猫の飼い主さん必見の猫の脱走を防止する6つのアイデアを紹介します。

猫の飼い主のお悩みランキング1位は「脱走」

猫の飼い主のお悩みランキング1位は「脱走」

先日行ったぽぽねこのアンケート調査では、猫の飼い主さんのお悩みランキング1位は「脱走」という結果になりました。

脱走名人の猫ちゃんは、ドアや引き戸を器用に開けてしまいますし、なかには網戸を破って脱走する強者も。すぐに保護できればいいのですが、外にはいろんな危険が待ち受けています。

ケガをした猫の収容数は犬より多い

お家を脱走した猫ちゃんは、道路に飛び出して事故に遭ったり、野良猫とケンカをしてしまったりとケガをしてしまうかもしれません。

環境省が発表した「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、2018年度の負傷した猫の保護数は1万匹を超えています。ちなみに負傷した犬の保護数は860匹なので、ケガをした猫ちゃんの数が大きく上回っていることがわかります。

また、ケガをして保護される猫ちゃんの多くは重症なことが多いそうです。

迷子の猫は殺処分の恐れもある

飼い主がわからない猫ちゃんは「迷子猫」として保護されます。約1週間の保護期間のうちに飼い主からの連絡がない、飼い主が見つからない場合は、残念ながら殺処分されてしまう恐れもあります。

猫の脱走を防止する6つのアイデア

猫の脱走を防止する6つのアイデア

交通事故や殺処分から愛猫を守るために、猫ちゃんの脱走を防がなくてはなりません。今からすぐにできる脱走を防止するアイデアを6つご紹介します。

【1.エスケープゾーン】

ねこ工房の「にゃんがーど」
出典:https://www.facebook.com/nekokobo/

猫ちゃんの脱走経路である玄関や勝手口には「脱走防止柵」を設置します。柵を閉めてから玄関ドアを開けるようにすれば、猫ちゃんが飛び出してしまうのを防げます。猫ちゃんがドアに挟まれる事故も防げます。

猫ちゃんの、というよりは飼い主さん用のエスケープゾーンにすれば、お出かけの準備中も安心です。「帰宅時に猫ちゃんが玄関までお出迎えしてくれるのが楽しみ」という飼い主さんも多いと思いますが、猫ちゃんの安全のために脱走防止柵を設置しましょう。

壁や床を傷つけたくないという方には、ねこ工房の「にゃんがーど」がおすすめです。オーダーメイドなのでぴったりサイズ、突っ張り方式で設置できるので床や壁を傷つけません。組み立ても楽々です。

★にゃんガードのご購入はこちら ねこ工房 ねこ専用脱走防止扉【にゃんがーど】

【2.レッドゾーン】

【2.レッドゾーン】

玄関ドアや勝手口に近づけないことに加えて、脱走経路のある部屋にも入れないようにします。例えば「ベランダがある部屋」「網戸のない部屋」をレッドゾーンとして立ち入り禁止にしてしまいましょう。

猫ちゃんはとっても器用です。レバー式のドアや引き戸はかんたんに開けてしまうので、施錠しておくと安心です。

【3.家族会議】

【3.家族会議】

家族みんなで「猫の脱走防止策」について話し合っておくことも重要です。

ひと昔前までは、猫は放し飼いが当たり前だったので「脱走してもすぐに帰ってくるだろう」と思っている人が案外多いです。「少しくらい窓を開けておいても大丈夫だろう」「いちいち鍵を閉めるのが面倒」という意見もあるかもしれませんが、家族間で猫の脱走防止について認識を合わせておくようにしましょう。

【4.猫がいますステッカー】

【4.猫がいますステッカー】

玄関ドアを開けたちょっとした隙に、外に飛び出してしまうのが猫ちゃん…。ドア開閉時は要注意なんです。

家族や来客に注意を促すためにおすすめなのが「猫がいますステッカー」。ぽぽねこのオリジナルアイテムで、ステッカータイプとマグネットタイプの2種類あります。屋内でも屋外でも使えるので、目立つところに貼っておきましょう。

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【5.猫首輪&迷子札】

 【5.猫首輪&迷子札】

脱走した猫ちゃんが誰かに保護されたとき、猫首輪をつけていれば「飼い猫」だとわかります。さらに、迷子札をつけていれば飼い主さんに連絡が来るので安心です。

迷子札マイクロチップ装着は必須ですが、ぱっと見で飼い猫か野良猫かはわかりません。万が一のときに備えて、猫首輪&迷子札をつけておきましょう。

首輪を嫌がる猫ちゃんや首輪の周りがハゲてしまう猫ちゃんもいるかと思います。ぽぽねこはそんな猫ちゃんのために、軽くて負担の少ない「猫ファースト」の猫首輪を作りました。迷子札もつけられる自信作です。

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【6.ごほうびルーム作戦】

【6.ごほうびルーム作戦】

大がかりな柵はなかなか設置できないという場合は、ケージキャリーバッグを上手に活用しましょう。

玄関からの飛び出しは「来客時」が多いです。ドアを開けたと同時に、外にするっと脱走してしまうことがあります。ケージやキャリーバッグに慣れさせておいて、来客時に入ってもらうと脱走を防止できます。

キャリーバッグを嫌がる猫ちゃんも多いと思いますが、キャリーバッグのなかで「ちゅ~る」をあげるようにするなど、「ここに入るといいことがあるよ」と気長に教えてみましょう。普段のリラックススペースとしてキャリーバッグを活用するのもアリです。災害等で緊急避難するときにも役立ちます。

猫が脱走してしまったときの対処法

猫が脱走してしまったときの対処法

脱走防止策を講じても、猫ちゃんが脱走してしまったら…まずは家の周りを探します。植木の間や物置の下など、家のすぐそばで固まっていることが多いです。

さらに、「飼い主不明」で殺処分されてしまわないように、地域の警察、保健所や動物愛護センターにも届け出ておきます。そうすることで、似た猫が保護されたときに連絡してもらえます。

また、近隣住民へ向けた「迷い猫ポスター」も効果的です。そのために、普段から愛猫の写真を撮っておくようにしたいですね。迷い猫の情報を掲載できるサイトやSNSも活用して、少しでも早く再会できるようにしましょう。

まとめ

猫ちゃんが脱走してしまうと、交通事故の危険だけでなく、飼い主が見つからないまま殺処分されてしまう恐れもあります。

そうならないために、まずは「脱走させない」ことが大切です。さらに、「猫首輪&迷子札」を普段からつけておけば帰還の可能性が高まります。大切な猫ちゃんを守るために、今日から脱走防止対策をはじめてみませんか?

というわけで、今回は「猫の脱走を防止する6つのアイデアとは?【交通事故・殺処分から飼い猫を守る】」についてお話ししました。
参考になれば幸いです。

では、また。

株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。

プロフィール

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