「幸せの猫団子」保護猫3匹と始めた猫ファーストな暮らし【猫の里親体験談/沖縄】
沖縄で3匹の保護猫と暮らすのぞみさん。初めて飼う猫ちゃんに苦労もあったようですが、いまではすっかり「猫ファースト」に。そんなのぞみさんと、3匹の猫ちゃんとの暮らしについて聞いてみました。
インターネットで見つけた「うちの子」
犬が飼いたいと思っていたのぞみさん、動物写真家・岩合光昭さんの写真展『世界ネコ歩き』を見てから、猫との暮らしに興味を持ったそうです。
「保護猫7匹と暮らす友人がいて、『買う』以外の選択肢があることを教えてもらいました。ちょうど転職と引越しを考えていたので、猫可の物件を探して保護猫を飼うことに決めました」
物件探しからスタートしたんですね~
「動物愛護センターのホームページを見たとき、男の子が一味、女の子が七味という名前の生後1か月半の兄弟が目に止まって。直感で『この子ちはうちの子になる!』と思いました」
ご友人からも「初めて猫を飼うなら兄弟いっしょのほうがいい」とアドバイスされていたそうで、さっそくこの兄弟に会いにいったそうです。
「一味はケージをよじ登って元気いっぱい、七味は隅っこに丸まってこちらの様子をうかがっているようでした」
我慢の3週間
必要書類が揃っていれば即日引き取り可能なんだそうですが、新居への引っ越しが3週間先だったので、この日は断念……
「気に入った子を予約できるわけではないので、3週間後には他に里親が決まっている可能性が高いと言われました。絶対うちの子になる子たちだから……必ず迎えにくるからね。根拠はないですが、そう思って帰りました」
▲子猫時代の一味ちゃん&七味ちゃん
2匹の里親になれる日をいまかいまかと待つのぞみさん。そんなある日、事件が……!
「ホームページを見ると一味が〈引き取られました〉って表示されてて。何で!?って思って急いで問い合わせたら、別のキジシロの子の間違いだったようです(笑)」
さらに、引っ越しが済んで2匹を迎えにいったときのこと。
「前の日、別の夫婦が一味と七味を引き取りに来たけど書類の不備で引き取れなかったそうなんです。急がないと!!と思いました。急いで書類のチェックをしてもらって、問題なかったので、無事に連れて帰ることができました。やっぱりうちの子になる運命だったんだーー!と思いました」
そんなこんなで始まった新生活。最初はやはり苦労があったそうです。
「粗相が続いて洗濯が大変でした。話題のシステムトイレを使っていたんですが、それが気に入らなかったんでしょうね(笑)。トイレカフェテリアをして好みを探ってみると、鉱物系の猫砂しか使わないことがわかって、粗相もなくなりました」
トイレカフェテリア……! 猫ちゃんの好みを探る方法がスゴイ!! その後、おうちにはすぐに慣れてくれたそうです。よかったですね。
6か月後に新入り登場
またしても運命の出会いが訪れます。
「近所のスーパーの自動販売機の下で子猫が鳴いてました。母猫がいるかな?と思い一旦帰って、一味と七味の半年パーティーをしました。ですが、次の日の天気予報は大雨。気になって、夜にもういちど見に行ったらまだ鳴いていたので保護しました。捕獲するのに1時間くらい格闘しました(笑)」
驚きの展開!
「一味と七味を引き取ってちょうど6か月後に現れたので、うちの子になるために来たな、と思いました」
3匹目のニューフェイスは生後1か月半くらいの男の子。セサミくんと名付けられました。
「1週間くらい夜泣きが続いて。お腹も壊していて、朝起きると毎朝ケージはぐちゃぐちゃ、本人もうんちまみれで。よくお風呂に入れてたので大変でした」
最初は一味ちゃんと七味ちゃんとは隔離生活。獣医師の先生のアドバイスのもと、ゆっくり慣らしていったそうです。
「最初はお互いにシャーシャー言っていましたが、1週間後にはいっしょに寝るようになり、心配要らずでした」
▲保護時の様子
最初にセサミちゃんと仲良くなったのは七味ちゃん。
「前日まではお互いに警戒していたのに、七味が寝そべって、視線を低くしてゆーーっくりまばたきをしてノドをゴロゴロ鳴らしたんです。雰囲気がすごく優しくて、猫は母性本能が強いっていうのは本当なんだなぁと感心しました。なんだか尊くって泣きそうになりました」
そこから、急激に3匹が仲良くなったそうです。
かけがえのない家族
3匹のことを「かけがえのない家族」と語るのぞみさん。
「一味は賢くて食いしん坊で甘え上手。七味はおしゃべり好きのツンデレお嬢様。セサミを迎えた後から、遊び、ご飯、抱っこ、お散歩などの自己主張をするようになりました。セサミはザ・末っ子。ちょっと鈍臭くてマイペース」
3匹それぞれ個性があっておもしろいです。ときには失敗もあるようで……
「たまにトイレやクローゼットにスーッと入ってきて、閉じ込めてしまうことがあります。そんなときは、残された2匹が扉の前でジッと座って待ち、扉をカリカリして教えてくれます」
家族想いなんですね~
「ある日は帰ってきたらカレー鍋がひっくり返され、空っぽになっていたことがありました。牛肉と玉ねぎのカレーだったので頭が真っ白になって……誰が食べたかもわからないまま、すぐにかかりつけ医に電話して、ちょっとしたパニックになりました。何事もなくてよかったですが、鍋やお皿は十分に注意するようにしています」
それ以来、「猫ファースト」を心がけるようになったそうです。
「猫たちが安心して楽しく過ごすために、猫についての正しい知識を持ち、考えることが猫ファーストだと思っています。猫の生態から学び直しました。日当たりと風通しの1番いい部屋は猫のお部屋になりましたし、それ以外の部屋も猫仕様になってきていて爪研ぎも各部屋に置いています。甘やかすだけではなくダメなことはダメときちんと伝えるようにしています。また、うちの子は音や環境の変化に特に敏感なので、掃除機やドライヤーなど大きな音を立てるときは声をかけてから行うようにしているし、出かける時も理由を言って出かけます。猫は本当に頭が良いので、理由を添えて声がけすれば理解していると思います」
猫ちゃんって賢いですよね。実は人間の言葉を喋れるんじゃないかと思っています。
保護猫を飼うということ
保護猫と暮らすのぞみさんに、野良猫問題について聞いてみました。
「飼う前は、聞いたことがあるという程度でした。ちなみに、一味と七味はネコの駆除対象地域で収容されたノネコの子です。実際に飼うようになってから、同じ猫でも野良猫とノネコと区別され、扱いが違うことを知りました。野良猫・ノネコ問題、殺処分のことや地域猫活動、悪質ブリーダー、多頭飼育崩壊など、動物飼育に関する様々な問題を知り興味を持ったのも猫たちに出会ったからです。。私も最初はペットは購入するものと思っていたし、私の周りの人もほとんどがペット=購入するという考えです。大きな力にはなりませんが、自分の経験を交えながらペットを迎えるときの方法は買うだけじゃないんだよということを伝えるようにしています」
保護猫を家族にする人が増えればいいですね。
「私は子猫から育てたいと思って子猫を探しましたが、機会があれば大人猫や老猫の里親になってみたいなと思っています。落ち着いた猫がいいという人には大人猫や老猫をすすめています」
多頭飼いの魅力はズバリ…?
「猫団子が見られるのは多頭飼育の特権ですよ♡」
猫団子、かわいいですよね! 癒されますよね!!
「あとは、人間が遊び相手になれないときも勝手に遊んでくれるので助かります。お互いに噛み合って力加減を学ぶのか、噛み癖はみんなありません。ただ、医療費やご飯、猫砂などの消耗品は頭数分かかるので、経済的な余裕があればぜひ多頭飼育も検討してほしいと思います」
「猫ファーストの家を作るのが夢」と語るのぞみさん。約20年生きると言われる猫ちゃんのために、健康チェックも欠かさないそうです。
▲リビングのDIYもすごい!
▲とっても幸せそう!
一味ちゃん、七味ちゃん、セサミちゃんのかわいい猫団子は、のぞみさんのインスタで見ることができます。多頭飼育ならではのキャットライフをぜひ参考にしてみてくださいね!
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飼い主:のぞみ(@1mi_7mi_1003mi)
沖縄県在住|猫飼育歴:1年6か月
4年前に沖縄に移住し、パートナーとの同棲を機に猫を飼い始めました。
愛猫:一味
猫種:サバ白(ミックス)
年齢:1.5歳
好きなもの:下半身のハゲたネズミのおもちゃ、レーザーポインター
特徴:ご飯の時間ぴったりに起きる。よく転がっている。
愛猫:七味
猫種:キジトラ(ミックス)
年齢:1.5歳
好きなもの:カシャカシャ、白いふわふわの猫じゃらし
特徴:よく喋る。ツンデレ。鍵しっぽ。
愛猫:セサミ
猫種:茶白(ミックス)
年齢:1.5歳
好きなもの:布団や袋の隙間に入ること
特徴:目を開けたあけたまま寝る
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